ログハウスDOで会いましょう(1991.7.1)
ログハウスDoは杉丸太でできたログハウスの名前であり、そこを活動の場とした組織の名前でもある。
私達は人間らしく生きたい、心豊かなナチュラルな暮らし方がしたい、
消費者運動から出発した私達は、消費者運動の喜びを次代に伝えるための新たな運動の展開をみつけたい、
私達が今までに得てきた生活の知恵や技術を若い世代に伝えたい。
これらの希望を少しでも実現する為にも、このログハウスで、
市民が生活を安全に快適に暮らすための情報や知恵を作り
これを伝えあい、他にも市民生活に関係ある事を幅広く考え、
お互い助け合って生きるネットワークを作りたいという願いで出発した。
「市民から市民へ」を合い言葉に、市民が作る市民の情報を伝えあい、
みんなで考え提案し運動してゆく新しい方法を生み出していく。
ここで大切なことは自らの「行動」であり、それはDOの文字の中にこめられている願いでもある。
ログハウス建設構想から三年で、ログハウスDoが完成したが、
当初、いろいろと考えていた課題で思うにまかせないこともあった。
「大地から湧き出る水」井戸はあまりにも高い金額に断念せざるを得なかった。
良いとわかっていても合併浄化槽も情報不足と援助システムがない当時、手が出せなかった。
太陽熱利用システム、雨水の利用、風力発電も現実課題ではなかった。
ついこの間まで身近にあった自然に近い暮らしは普通の市民には手の届きにくかったのだ。
当時からすでに言われ続けていた、エネルギーの使いすぎで地球環境が悪くなっているとの指摘も
ソフトエネルギー利用等自然の循環システムの利用が言われていても、現実は具体的方法が提示されていないということもわかった。
しかし「あかあかと燃える炎」マキストーブは新潟の友人の努力で手に入り、燃やすマキはログハウス建設にあたっている大工さんの廃材がまわって来ることになって実現した。
失望してはいけない。あきず、あきらめず、明るく、みんなで助けあってゆくことから道は拓けてゆくはずだ。
「ねっとわーくDo」創刊号で紹介した無添加ハムの宅配システムは動き出している。
ログハウスDoの教室では得た技術を市民へ提供しようというグループのプログラムがある。
実践プログラムは「ねっとわーくDO」の創刊号、第二号の各五千部の配布から始まった。
ログハウスDOの周辺の各戸への手配り、知人を通じて、商店を通じての配布も。オープンに先がけてあわただしく作った
活動プログラムには実にさまざまな人達が参加してくれた。男も女も年輩者も若者も。職業もいろいろ。実をいうとこういう人々との交流は予想外の楽しさであった。
ログハウスDo自身の企画もある。プログラムをいくつか紹介すると、
朝の予報では台風が直撃するかも知れないということであったが夕方には雨がやみ、心地よい秋風に白いドレスがゆれていたすてきな「シャンソンの夕べ」、
新婚旅行に役立ったという「オートカメラで上手に写真を撮るために」、
やみくもに恐ろしいと思っていたガンがわかったような気がした「ガンの話」、
新潟の青年が来て米をめぐる問題点がはっきりしたと若者に喜ばれたにぎやかだった「日本の米はどうなる!」
「摘果みかんジュース作り教室」や「ウインナーソセージ作り」「無添加ハム試食説明会」等の食べ物の講座はやはり女性が中心だった。
広報担当はいやだと思っていたけれど楽しく取り組めるようになったという「ミニコミ誌づくりを面白くする法」は、小・中学生のお母さん達が多かった。
「おさらい教室」に来る子供達も元気である。
パッチワーク、ステンドグラス、陶芸等の教えあい、ふれあいの教室は、先生方の個性が光りにぎわっている。
手料理を作ってログハウスDOの雰囲気を家族の食事会に使った、友人同士のパーティもあった。
ただのんびりとくつろぐだけの人もいる。ログハウスDOの使い方はいろいろだ。
生活講座のプログラムを発表した。安全でおいしい食品づくりやリサイクルもある。
毎月第三日曜日にフリーマーケットを開くことにした。
健康講座は「ボケの話」。表紙を描いている人が水彩画教室を開きたいという。
良いと思うもの、ステキなものをどんどん紹介したい。
プログラムにくらべるとスタッフの力不足が悩みである。
時間に余裕ができた時に口出し手出しを大いに期待したいものである。
ログハウスDOのことを民間の公民館のようなものと言う人がいる。
けれど自分の家の延長やセカンドハウスとしてもっと気軽に訪ねてほしい。
そしていろいろな分野の人達との交流の楽しさを味わってほしいものだ。
これからもどんな出会いがあるのか、どんな語らいができるのか楽しみである。
私達が考えた民間のエネルギーで会館を維持し発言を続けようということがやってゆけるのかやってゆけないのか。心配して下さる方はたくさんいる。
けれどやってみなければわからない。行動することにこそ意味を見つけようというのがログハウスDoの精神である。
口出し手出しを惜しまずログハウスDoに参加して下さい。
そういう行動を通じて人間らしい暮らしについて考えてゆきましょう。